同時にいくつもの作業をこなす 「マルチタスク」
「マルチタスク」(multi task) とは、同時・並行で複数の作業や処理を行うことです。 もっぱら IT の分野で使われ、コンピュータが複数の処理を同時に行うことを意味します。 その場合、利用者が操作してるアプリやソフトの処理以外の処理は、バックグラウンドで実施されることになります。 利用者がそのように操作・設定 して実施することもあれば、コンピュータが自動的に処理することもあります。 似た言葉に ながら作業、対義語は一つだけの処理を行うシングルタスクです。
日常 の生活やビジネスの分野でも同様の意味で使われます。 例えば家事において洗濯機を回しながら掃除をするとか、鍋で煮物をしながらサラダ用の野菜を切る、あるいは複数のプロジェクトを同時に進行する、会議中に メール をチェックするなどです。
いずれのケースも限られた時間内でなるべく多くの作業や処理を行い、無駄な時間を減らして効率を高める目的があります。 またそのためには、パソコンなら複数処理が同時に行えるハードウェア的な性能・スペック が必要でしょうし、同じような処理を同時にしないようにする、軽い処理と重い処理を組み合わせるといった工夫も必要になります。 パソコンが固まってせっかく処理した作業を失ってからでは遅いです。
何をどう組み合わせるかがマルチタスク成功の鍵
人が行う作業や処理でも、マルチタスクに向いたものかそうでないかがあります。 例えば 同人 の活動を行っているとして、物語 を考えるような集中力が必要な作業では、へたに他の作業を同時進行すると気が散って効率が落ちてかえって無駄な時間を要する結果になることもあるでしょう。一方 マンガ のベタ塗りなどは、慣れている人なら手が勝手に動きますから、頭を使うような作業を同時に行うこともできます。 また アニメ を見ながら ゲーム をするなども実践している人は少なくないでしょう。
ただし車の運転中に電話をしたり何かを食べるなどは、注意力が散漫となって事故などの重大な結果を招きかねず、そもそも道交法違反でもあり、やるべきではありません。 これは ながら運転などと呼ばれますが、避けるべき ネガティブ なマルチタスクも結構あります。 また本人がマルチタスクする作業を自主的かつ適切に決められるのならともかく、会社側からあれもやれこれもやれと押し付けられると、認知負荷 が増大してしなくて良いミスをしたり、精神が疲弊して メンタルに不調 をきたすこともあります。
なお何らかの コンテンツ を楽しみながら、頭の中では複数の思索を巡らすことを 鑑賞におけるマルチタスク と呼ぶこともあります。
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