ひとつだけの色を使ったあれこれ 「単色」
「単色」 とは、特定の１つだけの 色、その色だけで描かれた 原稿 や 印刷 のことです。 モノカラーと呼ぶこともあります。 なお黒一色の場合は一般に モノクロ と呼びます。 似た言葉にモノクロマティックがあります。 これは一つの色 （色相） を基準とし、その色の明度や彩度、濃淡だけで配色することです。 また同じ色の グラデーション を含むことがあります。 対義語は 多色、あるいはフルカラーといった言葉になります。 印刷物の場合、２色の場合は ダブルトーン と呼んだりもします。
一般に一色のみで何かを描写するなら、黒が選ばれることが多いでしょう。 一方で赤一色とか青一色の場合、その色が持つイメージやインパクトを与えることができますし、マンガ などの雑誌類で途中で印刷用インキの色を変えると （色替え）、独特のリズム感を与えることもできます。
同人誌 の 表紙 はともかく 本文 を黒以外の色で印刷するケースはあまりありませんが、同人封筒 や 同人便箋 などは、むしろ黒以外の単色印刷で作られることが多いでしょう。 チラシ や フライヤー なども黒以外のものが比較的よく選ばれます。 手作りのものならプリントゴッコ （プリゴ） を使った印刷物なども、その多くが単色での印刷になったりもします。
フルカラーが当たり前の時代、あえて特定の色だけに絞るのは勇気がいる一方、見る人に新鮮な印象を与えることができるかもしれません。
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（同人用語の基礎知識/ うっ！/ 2000年６月20日）
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