ちょっとした図形や色の配置で個性がでてくる 「柄」
「柄」(がら) とは、印刷 や刺繍や織り、あるいは染色などによって作られる、布や紙の表面についた 模様 や 絵 のことです。 様々な柄が考案され用いられており、柄の種類や パターン ごとに名前が付けられています。
伝統的な柄と云えば、直線を格子状に重ねた格子柄 (チェック柄)、モノクロ の図形を格子状に 配置 した千鳥格子、四角形を格子状に並べた市松模様 (チェッカーフラッグ柄)、丸を組み合わせるドット柄 (水玉模様)、直線を並行に並べたストライプ柄 (ボーダー)、花の形の花柄、グラデーション のように見えるグラデ柄などがよく用いられます。
日本においては上記の柄の他、学校の 制服 の ボトムス によく用いられるスコットランド・ハイランド地方生まれのタータンチェック柄とか、古代ギリシャ生まれともされる植物の葉や茎の形をした唐草模様 (唐草文)、草花や樹木を モチーフ にインド・パキスタンのカシミール地方で生まれた複雑なペイズリー柄なども有名でしょう。 また日本固有のものとして、縄文土器につけられた縄文柄や渦巻紋様、そのアレンジがされた縄文唐草なども味わいがあって愛好者が結構います。
おたく に近いところでは、ミリタリー の世界で敵の目を欺くためのカモフラージュに用いられる迷彩柄や、各国海軍の軍艦艇の迷彩に使われていた幾何学的なダズル柄 (ダズル迷彩) なども取り上げられることが多いかもしれません。 とくに迷彩柄が施された迷彩服は、しばしばおたくの基本的なファッションのひとつと目されています。
対概念は柄や絵などがなく、特定・単一の色のみの布や紙、その他素材の表面を指す 無地 です。
柄という言葉の多様性から、様々な意味で用いられたり
「柄」 という言葉は様々な意味で用いられます。 言葉自体の語源は木の枝 (手で掴む棒状のもの) からきており、「え」 と読めば食器や道具といった器物につけられた手で持つための取っ手を指しますし、「つか」 と読めば武器類の手で握る部分を、同じ 「がら」 でも、ものの性質、人の体つきとか身分を指すこともあります。
例えば 「柄が大きい」 なら身体が大きい人になりますし、「柄が悪い」 と云えば、品位に欠けた野卑で 治安 の悪そうな人や地域を指します。 その他、人柄とかお国柄とか絵柄とか、様々な意味で用いられています。 Tシャツに アニメ の イラスト が描かれていたらアニメ柄なんて呼び方もします。
アナログ絵描きの家には、謎の柄トーンがなぜかあるもの
同人 などでは 画材 の スクリーントーン のうち、柄のついたものは柄トーンと呼んだりします。 絵描き の家には画材屋さんで 「あ、これ洋服に使えそうだ」「背景に使えるかも?」 などと考えて購入したものの、使い勝手の悪さやなんとなくイメージに合わないなどでそのまま放置された変な模様の柄トーンがだいたいあったりします w
アナログ時代の マンガ 描きでは、柄トーンの拡大縮小がほぼ無理だったので、同じ キャラ がコマによって大きく描かれたり小さく描かれたりすると、途端に柄トーンによる服の模様描写が破綻するんですよね。 うちにも何で買ったのかよくわからない柄トーンが何枚もありますw
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